そしてまた次の心配事‥
今度はココ(愛犬)をタクシーに乗車拒否されないか、心配になり、運転手さんに、どんな言い訳をすればいいのか考えていました。
”パタン‥‥”
タクシーのドアが開くと運転手さんから
「動物は乗車できないよ」と言われ乗車拒否。
‥こうなる展開はわかっていたこと。
なんとか乗せてくれるタクシーに当たるまでお願いし続け、時間が無駄に過ぎて行く‥
普通ならタクシー乗り場で待っていればすぐ乗車できるものを
私たちはその何十倍もの時間をかけてやっと乗車しました。
タクシーに乗ってからも、愛犬の毛が後部座席に付着しないようにずっと抱き抱えていました。
もちろん、吠えたりすることもないようにカバーして。
娘はココ(愛犬)のお姉さんになったような気分でいるのか、少しおすまししてお利口さんに見えました。
タクシーで移動中、愛犬も娘もマンションを出てからおトイレに行っていない事に気づき、
「もう少しだから我慢してね‥」
祈る思いで娘と愛犬を抱き抱えていました。
「お客さん、着いたよ!」
”パタン‥‥!”
タクシーのドアが開くと、私は運転手さんに謝りながら乗車賃を払い、左足を地面に着くと踏ん張ってタクシーから降り立ちました。
私の腕は、娘、ココ(愛犬)、食料品の重さで、紫色にブチていました。
一つ何かアクションを起こそうとすると、1日のほとんどをそれに費やし、
同時に何か一つアクションを起こすと、お財布から現金が減っていく‥
現金は少しでも多くキープしておきたい‥
そうは言っても、娘とココに食事を食べさせない訳にはいかない‥
当たり前に今まであったものが手元に無いと、買わなければならない。
そこまで買いに行くには、娘と愛犬を連れて外出しなければならない‥
公共機関はペットは乗車出来ない‥
頭で考えているだけでこの『現実』にくじけて、身動き出来なくなりそうでした。
弟のマンションにやっと帰ると、娘の楽しみにしている手作りのハンバーグを作る支度に休む暇なく取り掛かりました。