その声は、
私の中の私に
『お願い!どうすべきか教えて!!』
と・・・問いかけた答え。
自分では制御しきれない心の声が、
自分の口を抑えている手の
指と指の隙間から、思わず漏れ出た声・・・。
『ここに入所したら自分がどうなるのか、どうなっていくのか、
娘はここで成長していったらどんな毎日になるのか、、、
ココを娘から引き離し、私たちから手放していけばココは幸せになれるのか、、
私は今このシェルターを
娘を育てていく環境として、この場所を選ぶべきなのか・・・
お断りしたとして、今日泊まる場所もない、行く当てもない自分たちなのに、
そんな権利があるのだろうか・・・
でも・・・
ここに身を留めたとして、私はこの子の将来を前向きに考えていけるのだろうか、、』
背中で子供を怒鳴りつける母親の声と、泣き叫ぶ子供の声を聞きながら
私の心は渦巻いていました。
『私の考えていた子育てとは、、どうやっても違う・・・・
自分達が悪いことをした訳じゃないのに、ひと目を避けてひっそり、
目立たないように・・・息を殺して暮らす・・・
日の当たる世界の真逆にいるような感じを、なぜだか感じてしまう、、、
なぜだろう・・・
お金もかからず、安全な場所のはずなのに・・・
なにか自分の中で”引っかかっている”。
少しでも娘が幸せを感じられる環境を整えてあげたいのに・・・
今の私には、それすらも整えてあげるチカラが無いという無力感。
一度ひとところに身を留めてしまったら、次そこから動くことはなかなか難しくなってしまうだろう・・・
”お金が無いからしょうがない”と言って諦めるの・・・?
それで後々、”あの時こうしていたら”と後悔しないの?
この娘(こ)とココには選択権は無い・・・
私が決めた選択でこの娘達のこれからの人生の”QOL”が決まってしまう・・・
とても重要な選択になる事は確か。
この娘(こ)が保育園、学校、学童に通うことになったとき、
世間は優しく、理解ある人ばかりではないだろう、、、』
”心の声”が漏れ出たことで、荷物を置いた部屋に戻るギリギリで私の中で
結論が出たのでした。