「もしもし‥私‥‥。今、少し電話大丈夫?‥‥実はね私、、、」
まず8歳下の弟にかけました。
「(3時間半離れた県外から)ここまで迎えに来てもらえるか」
「数日、(弟の)マンションに泊まらせてはもらえないか」
突然な上に無理なお願いをしていました。
結婚してからというもの、私から弟や父に電話をかけることはありませんでした。
それというのも夫は弟に連帯保証人を頼んだ時だけ都合よく愛想を振りまき、その後は何の連絡も取らず、
私から電話をされると夫は、「何か(夫の)悪口を言われるのではないか」と思い、電話をかけずらい雰囲気を醸し出していたため連絡を取ることが出来ませんでした。
弟は私の普通では無い状況を察してくれました。
「わかった。今は仕事中だから、夜に向かうから。持っていく荷物とかあるんだろう?アパートに向かうから、出れる準備しておいて。」
「ありがとう。本当に助かる。気をつけて来てね。あ、後‥‥印鑑も持ってきてもらえるかな‥離婚届の証人になって欲しいの‥‥」
私は以前夫に書いてもらっておいた、離婚届を握りしめながら懇願していました。
そして県外にある弟名義のマンションに数日泊めてもらえることになりました。
弟も愛犬を飼っていた為、マンションの部屋にゲージもあり話しはスムーズに進みました。
『良かった‥‥』
愛犬と目が合いうと、細い命の糸が繋がったようで涙が溢れました。
「やった〜!ママ、良かったね」
無邪気に喜ぶ娘の笑顔、シッポを振りはしゃぐ愛犬‥‥
今ここにある二つの命は私の舵取り次第だと感じました。
『あと1人、離婚届に証人を‥‥』
私はこの後(母と離婚した)実父に連絡しました。