私は20年以上前から夫、夫の家族を知っていた為に逆に信用してしまい、

まんまと騙されてしまいました。

私の前で上手に演じていたのです。

毎日夫の家族といると、徐々に化けの皮が剥がれていくのを感じながら過ごしていました。

事業の経営状態悪化のせいで融資が下りないと食べていけないからと急かされ、

「ウチにはもうこれしか現金がないんだ」と大きなお酒のガラス瓶に入った小銭を見せられるようになっていきました。

中身を全部集めて、無理なお願いを承知でコンビニに行きお札に替えてもらったりもしましたが、どんなに頑張っても数千円にしかなりませんでした。

しかし既に私のおなかには新しい命が宿っていました。

お腹の内側から蹴る小さな足

『ママ、元気だよ』

生きている証を見せてくれる命‥‥

夢に見た出産は、全ての準備が整った中で、産まれてくる命を待ち望み、温かでやわらかい幸せに満ちた日々を赤ちゃんと過ごしていく予定でした。

可愛いベビー服をたくさん着せて、素敵なところにたくさん連れて行ってあげたい、

毎日美味しいものを作ってあげて、色々なおもちゃで遊ばせてあげたい。

しかし現実は違っていました。

私は出産前日の夜中まで働き‥‥

破水してしまい

自分で産婦人科までたどり着きそのまま入院、、

赤ちゃんのベッド、肌着、哺乳瓶やお宮参りの着物、

何一つ用意してありませんでした。

用意出来るお金が無かったのです。

病院のベッドで呼吸器をつけている私に、尋ねて来た義母はこう言いました。

「結婚前のゴールドカードあるよね?そのカードで出産費用を借りてくるから暗証番号教えて

この日以来、私の手元に4枚のカードが戻ってくることはありませんでした。

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投稿者

あゆむみらい

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