愛くるしい笑顔、屈託のない表情、、

この最悪の状況で産まれてきたのに、毎日毎日私を励ましてくれる娘、、

私の宝物。

産まれて間もない頃は

事務所の床に眠りカゴを置き、仕事をする私の横で娘は眠っていました。

ハイハイし、つかまり立ち出来るくらいになると

私のそばに来ては、目を覗きこみ、心配して私をポンポンして励ましてくれる‥

まだ3歳にもなっていないのに、食べたお皿をキッチンに運んで行き、お風呂で使う腰掛け用のイスを踏み台にし、背伸びをしてお皿を洗ってくれては、

「ママ〜。お皿、キレイキレイ出来たよ!」

人差し指でお皿のふちをキュッキュッと音をさせて見せる笑顔‥‥

支払いが出来ず電気が停められて部屋が真っ暗でも、ろうそくの揺れる明かりを楽しそうに見つめ、目をキラキラさせている娘‥‥

おむつやミルクの買い出しに行くのに遠くまで歩いて行かなければならなくても、

「疲れた〜抱っこ!」

とは言わずに頑張って歩いてくれる娘。

雨が降ってくるとアパートにある小さな庭に出て、小さな赤い傘をクルクル回しながら振り返って「ママ〜!雨キレイ!」と無邪気に喜ぶ娘。

世の中のどの子より、素晴らしい笑顔で私を包み癒やしてくれる娘。

どんなに寝ていなくても、どんなにお金が無くても、どんなに辛くても、、

いつも娘の笑顔が私の支えでした。

そして生きる原動力でした。

この子を守らなければ

この子の未来を守らなければ。

今この場所から逃げなければ、この子をちゃんと育てられない。

食べるものもない。

電気もつかない。

こんな悪夢のような生活を続けていたら娘がおかしくなってしまう!

この子の笑顔を守らなければ!

神様がいるならば、私たちをここから逃してください!

そう願っていました。

願っていたからこそ、この日の早朝の来訪は、神の仕業のように思えたのです。

こんなカタチで‥‥

待ち望んでいた離婚のきっかけが来るなんて!

『神様?逃してくれるのですね!』

もうこのチャンスを逃したら私たちは一生この生活から逃げられない‥

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