結婚前の私名義のクレジットカードを4枚も見つけ出した夫と義母は、私の知らないところでクレジットカードの利用を繰り返しているようでした。
ゴールドカードで1枚の使える枠が数百万ずつあり、会社の経費の支払いや資金繰りにあて、
挙句の果てには愛人と豪遊にも使っていたのです。
婚姻届を役所に提出しただけの結婚生活が2年半過ぎた頃、精神的にも経済的にも、私はもう限界に達していました。
私は夫と結婚する前、
26歳の時に父の事業の失敗で実家の家族を失い、数日で全財産をも失う経験をしていました。
祖母はショックで倒れ救急車で運ばれ、
その後住んでいた家は数日で人手に渡り、
家族はバラバラ‥
一家離散し事業の借金を背負ったのです。
『もうこれ以上辛い思いはしたくない!』
と思って
歯を食いしばって生きてきました。
裕福な時に周りに群れていた親戚も友人も、
家からお金が無くなったのを知ると離れて行き、
取引先や知人はハイエナのように家のありとあらゆるモノを剥ぎ取って持ち帰りました。
軽トラで、家の家具を電動ノコギリで切ってまで運んでいく姿を目にし
誰も信じられなくなっていた矢先に夫と出会ってしまったのです。
実家もろとも、思い出の品を全て無くした私のぽっかりと空いた心の隙間を埋めてくれたのは、
同じ思い出を持つ
同級生である夫の存在でした。
『お母さんに親孝行するぞ!人生を好転させるぞ!』
そう決心し結婚に踏み切ったはずでした。
しかし結婚生活は更に悪夢とになり、今度は我が子までも苦しい思いをさせて巻き込んでしまうことになってしまったのです。
『離婚をしたら、娘に父親が居なくなってしまう、、、片親になってしまう‥‥』
夫に「離婚して、、」と言いそうになっても、
『この娘を父なし子にしてはいけない』
と必死に我慢し・・・作り笑顔で耐えてきました。
夫は現実逃避型無責任人間でした。